読書「Think Clearly」

今回はベストセラーとなった「Think clearly」について思ったことを書きたいと思います。まず、なにが衝撃的に突き刺さりましたThe king of 良書です。つい先日平野さんの「自分とは何か」というこれまた個人的には突き刺さった本を紹介しましたが、そもそもつい先日から印象に残った本は書いていこうと思ったのは、この2冊に立て続けに出会えたからです。

さて、前置きはこれくらいにしてこの本で特に印象深かったのは、偶然と努力に関する考察です。みなさんが、例えば過去の自分の成功した何かを思い出して、それが偶然と自分の努力何対何の割合かと問われたらなんと答えますか?100%努力という人間は流石にいないとおもいますが、偶然4:努力6くらいかなと僕は思っていました。そして筆者の結論は、自分の努力による結果は「0%」でした。投資家ウォーレンバフェットの言葉を引用しているのですが(簡単にいうと、アメリカに生まれるか、バングラデッシュに生まれて税金免除の人生を過ごすか、前者で生まれたきた場合、アメリカに生まれたおかげで後者よりも得られる収入はどれくらいの割合かという問い)、この生まれた時点で決まる運命による格差の考え方を「卵巣の宝くじ」というようです。この質問に対して多くの人が8割程度と答える通り、仮に8割が正しいとしても、自分の努力はたった2割で、8割、つまり「ほぼ生まれた環境に起因する」となります。

そしてこの卵巣の宝くじは生まれた国だけでなく、どの地域か、どの家庭に生まれるかでも大きな影響を与えることは想像に難くないですよね。そうなるとわかりやすい経済的な部分だけでなく、ソフト面での価値観といった個性に近いような部分も結局は育った環境で形成されることを考えると、自分で身につけたものではない訳です。もっというと遺伝子レベルで決められる要素も多分にあることから、自分の親の遺伝子の組み合わせ、その前の祖父母の組みあわせ、その前の…と考えるともはや自分の努力ではないんだなとなります。正確には自分は努力はしているけれどそうやって努力できるのがすでに偶発的な要素の賜物であるということです。

そして、改めて自分の成功というか(最終的なゴールに到達=成功と自分はイメージするので、成功はまだない)、設定した目標を達成したことをイメージした時に、それに対して筆者は偶然と努力、その割合は?と改めて考えると「ゼロ」ですよと、結論づけています。これは僕にはポジティブにとても響く内容でした。会社勤めの時に、時折、自分は会社で何十億円のビジネスを動かしているとドヤ顔でいう人たちに出会すことがあり、常識ある人は会社の看板で仕事できていることを自覚していますが、そうではない人もなかにはいるわけです。あるいは自分はどこどこの大会社に勤めていると豪語する人もいますよね。入社1、2年目はそれでいいと思います。180度環境変わってやはり苦労しますから、試行錯誤する中でアイデンティティを、自分の存在意義を見出したいとするのは人間そんなに強く無いですから自然なことだと思います。ただいい歳してそんなことをまだ言う人も案外結構いますよね、なので自分は起業したら(30歳で自分一人で起業することは決めていたので)会社の看板なしで勝負し、大企業で働くのではなく、大企業と取引できるようになることを一つのマイルストーンにしようと思い、ある意味そこに向けてもこれまで「努力」し、実際に様々な大手の企業さんと幸いに取引させて頂くに至った経緯があります。そしてこのタイミングで、「いや、それあなたの努力じゃないから。生まれた環境によるものだよ」と言われた訳です。

それが実は自分にとって「なるほど!!!」と、とても納得した自分がいました。起業して日々前を向く中で、起業して開拓・契約のところまでは自分でやっていましたが、それでもバックオフィス含めてオペレーションになると一人でまわしているわけではないので、自分の力でというのは、何かに誤った方向に囚われているだけで傲慢で自己満足な考えなのだろうなと薄々わかっていたからです。極端な話、妻が子供二人をみてくれている時点で、もう自分一人の努力ではないですからね。それに起業の過程でも出会いがまた一歩先へと導いてもらえたこともあるし、百貨店でのポップアップだって販売はスタッフいての話です。なので、遺伝子から生まれた環境、そこから派生して幾多の出会いを通して、今があるとは、まさに疑いようもない事実です。ゆえに薄々感づいていたことに対して、タイムリーにズバッとこの本で指摘され、自分として腹落ち感を得たかった領域、曖昧模糊としていた部分が明確になったことが本当に清々しい気分でした。

そうすると何かに打ち込むのも、楽したいなぁと思った時にもう一踏ん張りと自分を鼓舞するのも自然発生的に起きるのだと思うと、より構えず生きていこうと思えるようになりました。自分にとっての偶然の産物としてのありがたい授かりものがなんなのか、これが理解できると次はよりどうやって、そんな自分が社会に貢献できるかを考えていくという道筋になるんだねぇと今自分の脳に確信的な共感を求めています。やっぱり本を読むのは大事ですね。Think Clearlyに感謝。

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